ここ数年でとても人気が出てきたアクティブスポーツの一つに、ボルダリングがあります。凸凹で傾斜している壁を自分の体一つで登っていくスポーツですが、筋肉もりもりの男性しか出来ないのかと思いきや、小さな子供や小柄で華奢な女性でも楽しんでいるのを見ることが出来ます。
ボルダリングは全身を使って壁を登るスポーツなので、コツを掴んで訓練すれば誰でもレベルを上げることが出来るのです。
しかしボルダリングをやる人が初級から中級に上がるときに必ずぶつかる壁があります。その名はスローパー。このスローパーは一体どういうもので、どうやって攻略すればいいのでしょうか。
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スローパーとは?
クライムジムの壁をよく見てみると、壁にずんぐりした丸い形で大きくのっぺりしているホールドを発見するでしょう。
このホールドの名前は「スローパー」といい、指をがっちりと曲げて掴むことが出来ない形をしているので、初心者が必ず苦戦を強いられるホールドです。
スローパーが苦手な理由
スローパーは大体6級くらいから登場しはじめ、5級になると課題には普通に登場します。大きなものでしたら人の胴体くらいありますし、小さなものでもバレーボールくらいはあり、つるっとしていて掴み所がないので、体を安定させることが出来ないのです。
今までのようにホールドを掴もうとして指を曲げてしまうと指先とホールドの間に隙間が出来てしまって、手が離れてしまいます。このため持ち方が判らない初心者はここで落ちてしまうことになるのです。しかし、スローパーにも持ち方のコツがありますからそれを理解して練習すれば、大丈夫です。
克服する方法
スローパーは他のものと違い、指だけでしっかりと掴んで体を安定させることは出来ません。ですからまずは掴みところを観察することが大切です。特に初心者のレベルで出てくるスローパーは比較的ゴツゴツしていることもあり、じっと見ると皆がどこを掴んでいるのかがわかるようになります。
ホールドについたチョーク跡をよくみてみて、他の人はどこを持っているのかを観察し、まずはそこを掴んでみましょう。掴みどころを探すことで取り付きやすくなります。
そして、苦手意識を克服するためには体の重心をスローパーの真下にくるようにコントロールすることを覚えましょう。ただしその前にあるホールドの位置関係から真下に体の重心をもってくることが困難な場合もあるかもしれません。
そんな時には足を先に送って、スローパーの下に潜り込むような感覚でつかみにいくと体が不安定になりにくいです。高い位置にあればそれだけ持ちにくくなるホールドです。スローパーが出てきたらまずは落ち着いてチョークアップをして、それから足をホールドの真下に持って行き、体を下げて腕を伸ばしきります。体と壁の間に隙間はないほうが良いです。べったりと壁にひっつくような感覚のままでホールドに力を入れてみてください。
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コツと練習方法
結論からいいますと、スローパーは肩で掴むと考えることが上達するコツです。スローパーを指を曲げずに指先と手の平の摩擦によってしっかりと張り付くためには、肩と背中の筋肉を使うことが必要です。指先に力をいれつつ肩を真下に引くようにして持ってみましょう。
この時、手はオープンハンドで出来るだけホールドに沿わせて、指の第一関節に力を入れてみてください。すると指の力だけで掴むことなく、体を安定して保持することが出来るようになります。
対スローパーのトレーニングでは、まずは大きいスローパーにぶら下がることから始めましょう。大きいものに10秒です。そして次に小さめのスローパーにぶら下がって下さい。これも10秒ほどつかいましょう。
最後にまた大きなスローパーに戻って30秒ほどぶら下がります。これをすることで体のどこの筋肉を使っているのかが判るようになります。ぶら下がる感覚を覚えたら、あとは継続して出来るように練習を繰り返します。
重心と肩の使い方に気をつけていれば、あとは慣れです。何度もぶら下がってみて感覚をつかみましょう。
まとめ
ボルダリングをする時に避けて通れないのが掴みにくいホールドとの出会いです。スローパーはその中でも上級者でも苦労することが多いホールドなので、コツを理解して何度も練習を繰り返し、やり方を体に記憶させましょう。
手だけで掴むことが出来ないホールドでは、足使いがとても重要になってきます。
スローパーは、手が3で足が7と言われることもあるホールドですから、保持するためには重心のコントロールを身につけることが大切です。手だけで登るのではなく、足を使って肩の力で掴む、そんなイメージでいてください。
そして登るときには手汗があるとどうしても剥がれやすくなってしまいますので、チョークアップはしっかりと行うようにしましょう。ホールドにくっついているチョークをブラシで払い落とすこともしっかりとホールドを保持するためには重要なポイントです。
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